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「SPEC」「トリック」完結 ヒットメーカー堤監督の苦渋

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「SPEC」「トリック」完結 ヒットメーカー堤監督の苦渋

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 それにしても映画監督の堤幸彦(58)はよく稼ぐ。
 先日、シリーズ完結編「トリック劇場版 ラストステージ」(来年1月11日から全国公開)のプレミアイベントが都内で開かれ、メガホンを取った堤監督は「最後となると感傷的になる」なんて話していた。が、そんな感傷に浸る暇もないぐらいヒットするはずだ。

「劇場版は今回で4作目で、00年に連続ドラマで始まった長い歴史に幕を閉じます。1作目こそ興行収入は13億円ほどでしたが、2作目は20億円を超え、3作目も約19億円と安定している。ついに完結となれば、間違いなく過去最高を更新すると思いますよ」(映画ライター)

 さらに堤監督には、これも完結編となる「劇場版SPEC~結~」(公開中)もある。
「2部構成の前編『漸ノ篇』は、すでに興収25億円を超えています。配給元の東宝は、後編『爻ノ篇』と合わせて50億円も視野に入ると、イケイケムードですね」(映画業界関係者)

■年末年始ガッポガポ

 トリックとSPEC。堤監督は、この年末年始で締めて70億円超を稼ぎ出す計算だ。さすがとしか言いようがないが、こんな声もある。

「人気シリーズがこれですべて完結するわけで、次回作に期待がかかっています。ただ、堤作品には“波”がある。昨年公開されたジャニタレ主演の『エイトレンジャー』は、興収12億円。来年続編も製作されるようですが、とてもドル箱とは言い難い。今年7月期の連ドラ『スターマン・この星の恋』(広末涼子主演)の演出も手がけましたが、視聴率は1ケタ台と振るわず。『そろそろ息切れしてきたか』という口さがない連中もいますね」(前出の映画ライター)

 外野がうるさいのも、ヒットメーカーの宿命だ。

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