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[映画.com ニュース] 2011年度アカデミー賞外国語映画賞、ベルリン国際映画祭金熊賞など90以上の映画賞を獲得した、イラン映画「別離」のアスガー・ファルハディ監督の最新作「THE PAST」(英題)が、邦題「ある過去の行方」として2014年4月に公開されることが決定した。
仏パリを舞台にし、イラン社会の縮図を描いてきたファルハディ監督が初めて外国で撮影を行った意欲作。子連れのカップルが再婚を考えるが、娘の告白がきっかけで、それぞれの過去や本心が次々と明らかになり、見えなかった真実が浮き彫りになっていく様子を「別離」と同様にサスペンスタッチで描く。主人公マリーは「アーティスト」のベレニス・ベジョで、本作でカンヌ映画祭主演女優賞を受賞した。マリーの相手役を「預言者」のタハール・ラヒムが演じる。
監督は「過去を扱うストーリーを語るとき、パリのように過去がにじみでる街を舞台にする必要があった」とパリを選んだ理由を明かしており、すでに公開されたフランス、イランでは前作「別離」を上回る大ヒットを記録。本年度アカデミー賞外国語映画賞イラン代表に選ばれたほか、ナショナル・ボード・オブ・レビュー賞外国語映画賞も受賞している。
「ある過去の行方」は、14年4月に東京・渋谷のBunkamura ル・シネマ、新宿シネマカリテほか全国で順次公開。
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